● ALPHA COATING アルファコーティング

 

COATINGのマメ知識

1.塗装を劣化させる付着物

(A)鉄粉

初めは、付着しているだけですが、次第に水分などにより固着し、さらに日中の太陽熱により鉄粉の温度が上昇し、塗面を融す形で次第に奥に刺さっていきます。放置を続けますと、クリア層に刺さったまま酸化が始まり、クリア層とベースコート 層に錆を広げます。

レールダスト
風に乗って浮遊する為、線路の周辺は鉄粉片が大きく、遠くは小さい傾向にあります。これまでの事例では、4?5kmは飛ぶ事が判っています。ルーフやボンネットに付着しているのは、風に乗ってきた証拠と言えます。

消雪パイプから出る鉄分を含む地下水
日本海側の東北や北陸地域では、冬期間に雪を融す目的で、大量の地下水を道路に散水します。その結果、冬期間だけでボディが赤茶色になる程、付着してしまうことがあります。

ブレーキダストに含まれる鉄粉
ブレーキをかけるとパッドやブレーキシューが削れますが、ディスクやドラム内の 鉄も削れています。その結果ホイールを中心に、ボディサイドのモール下部分付近に多く付着します。

製鉄所、鉄工所の鉄粉
製鉄所のものは、煙突から風に乗り遠くまで飛んでいます。その他鉄工所で出た鉄粉が風に乗り飛ぶ事もあります。

工事中の道路に敷かれた鉄板から出た鉄錆
腐食した鉄錆は、タイヤの摩擦などにより削られ、乾燥している時は風に乗り遠くへ飛びます。雨の日などでは、鉄錆混りの水や、泥として跳ね上げられボディに付着します。


(B)酸性雨
中性はPH7で表します。水素指数0?14の内、7より小さいのが酸性、大きいのがアルカリ性です。専門的には、PH5.6以下の雨を酸性雨と呼んでいます。工場や自動車等の排ガスに含まれる硫黄酸化物(Sox)や窒素酸化物(Nox)が大気中で硫黄や硝酸に変わり、雨や雪、塵として降ってきます。硫黄はクレーターを作り、硝酸は小さなチッピングを作ります。窒素酸化物の混じった汚れはWAXやコーティングに溶け込み融合すると一般的なシャンプーでは落ちなくなってしまいます。これをカーボン汚染と呼んでいます。

(C)鳥糞
鳥糞には、脂肪酸、尿酸が含まれており、浸透力の強い物質となり塗面を侵します。時間の経過と共にシミ、クレーターになります。蜂の糞は小さくて見つけにくいのですが、5mm位の小さなミルワームのような形をしています。鳥糞と同様、シミ、クレーターを2?3日の間に作ってしまいます。見つけたら早めにティッシュなどで除去して下さい。尚、固くなってしまったものは、水をかけ軟らかくして除去するのが効果的です。

(D)虫の死骸
夏を中心に走行中、フロントバンパーやナンバープレート、グリル付近、ドアミラーなどに衝突した昆虫は衝撃で破裂してしまい、こびり付いた状態で体内の分泌物が蟻酸に変化し塗面を侵します。
※こびりついてしまったものは、粘土クリーナーや、グリコールエーテルなどで除去します。

(E)樹液(松の木の系統が多い)
春から夏にかけて樹木が勢いよく成長する時期は、樹液が落下したり、風に乗り飛散します。
※塗面を劣化させる力はあまり強くないのですが、透明の樹液は一見して目立たない為、そのまま放置してしまいがちですが、飴のように強く固着してしまい、なかなか取れにくくなります。

(F)黄砂
中国大陸の黄砂が強風で吹き上げられ風に乗り、3月から5月頃にかけ偏西風に乗って日本にやってきます。アルカリ性で、ボディに固着するとなかなか取れにくくなります。

(G)洗剤残滓
クリーナーや、シャンプーで洗車する際、途中で乾燥してしまったり、水洗いが不十分で残してしまった洗剤カスを洗剤残滓と呼んでいます。
※日の当たる暑い屋外などで、洗車する時は、部分洗いを心掛け、クリーナーやシャンプーを乾かさない工夫をしなければなりません。また、たっぷりの水でしっかり洗い流す事がとても重要です。

(H)水垢
洗車をしないと滞積した空気中の汚染物や走行中の付着物が雨水等の流動と共に塗面に焼き付けたように吸着され、シミや水垢を形成します。特に、WAXや石油系コーティングを塗布した車では、日射やボディ温度の上昇で熱流動が始まり、最悪の場合、何もしない時より汚れがひどくなる場合があります。

(I)花粉
杉花粉がアレルギーを起こすものとして有名になりましたが、果樹や様々な草花の花粉も風に乗り驚くほど遠くまで飛散します。ボディに付着した花粉は、雨などの時、固着させてしまうとなかなか取れにくくなるので、早めに水洗いをして下さい。

(J)ピッチ、タール
夏、温度上昇で溶け出したアスファルトをタイヤで跳ね上 げたりすると茶や黒の 点々が付いてしまいます。道路の補 修工事の時に通りかかり、付いてしまう事も多くありますが、早めにピッチクリーナーや粘土クリーナーなどで除去 して下さい。 塗装面を侵食する事は少ないのですが、放置日数が長いと全く取れなくなってしま う事もあります。

(K)道路のラインマーカー
まだ固まっていないラインを誤って踏んでしまった時、タイヤで跳ね上げてボディに付着することがあります。放置すると全く取れなくなってしまうので粘土クリーナーなどで早めに除去して下さい。

(L)塗装ミスト
建築物の吹き付け塗装や、板金塗装工場の塗料が飛散して付着する事があります。人為的なミスの場合には、損害賠償を請求することも可能ですが、発見が遅れてどこで付着したのか判らない時は、自分で除去しなければなりません。程度が軽い時は、溶剤系のクリーナーやマルチ粘土クリーナーで除去する事も可能ですが、しっかり固着してしまうと専用粘土クリーナーとポリッシングを組み合わせて行わないと、修復は難しくなりますので専門の業者に早めに相談するのが賢明です。

(M)消毒液
果樹園のそばなどに駐車した際、風に乗った消毒液がかかってしまう事があります。早めに水洗いすれば、大事に至りませんが完全に固着させてしまうと全面をポリッシングしなければなりません。