ハイマウント・ストップランプの法改正に伴う注意点

株式会社 美    装
代表取締役 三 浦 恵 助

 補助制動灯(ハイマウント・ストップランプ)が、18年1月1日の製産車両から義務化され、今年、平成21年1月1日より車検時期に突入しました。これまでのところ、大きなトラブルは、聞いておりませんが、リアガラスにフィルムを施工する際、ハイマウントの処理はどうすれば良いかと言う質問を連日のように頂いておりますので対処法について考えてみたいと思います。

  1. 問題点の整理(審査事務規定第5章 5−77補助制動灯より)
    • フィルムを施工することにより、「制動灯の光の色は赤である事」の項に対し、赤とは見えない、と判断される可能性があります。
    • 「レンズ面が著しく汚損していてはならない」の項に対し、フィルム装着が汚損しているに該当する、と判断される可能性があります。
    • 「規定の明るさや視認距離」に関する項では、規定の明るさに満たない、と判断される可能性があります。
       
  2. 自動車メーカー、カーディーラーの対応について
    • プライバシーガラスの濃さは20〜30%程度ですが、そのままの状態でハイマウントが装着されている車両が多く見受けられます。(ハイマウント部を着色していない車両もいくつか見受けられます。)
    • カーフィルム装着に対して、カーディーラーでは、刳り貫きを徹底している所が多くあります。(カーディーラーでも地域により無頓着の所もあります。)
       
  3. 検査基準を決定している国土交通省及び独立行政法人の対応
    電話の問い合わせに対して「現車を見ないと何とも言えない」の返事で明確な判断はしてくれません。
     
  4. もし車検時、検査員がフィルム装着にNGを出した場合
    車検時、検査員が何らかの理由でハイマウント部のフィルム装着に対して、NGを出してしまった場合、エンドユーザー及び取り次ぎ店さんは、何とかしてほしいいと施工業者に泣きついてくるに違いありませんが、ハッチバックタイプならまだしも、セダン系では、刳り貫きは、不可能です。この場合、車検を通す為に、フィルムを剥す事になりますが、剥離代金や、再施工の代金を誰が持つかと言う事になります。フィルム施工業者としては、「そんな話、知らないよ」で、済むはずもなく、立場的にはあまり良くありません。
     
  5. 施工上の注意点及び対策
    平成18年1月1日以降の車両が入庫した場合、ハイマウント・ストップランプの義務化により、これまで通りの貼り方では車検時に不合格となるケースが出て来るかも知れませんので、「どうされますか」と、判断をユーザーなり取り次ぎ店さんに委ねるのが、ベストだと私は思います。もし、刳り貫かなくても良いとの返事であれば、その旨メモを残すようにしましょう。また、刳り貫きをするフィルムの透過率については、25〜30%程度が境目になるような気がしますが、これについても、判断をしてもらった方が無難です。
     
  6. FIL-ARTの対応
    平成18年6月8日付、フィルアートニュースでご案内しており、刳り貫きをお薦めしています。

※補助制動灯に関する審査事務規定の内容は、ホームページでもご覧頂けます。
http://www.navi.go.jp/images/info/pdf/05/Shinsajimukitei_05_077.pdfです。
または、「自動車検査独立行政法人→審査事務規定→第5章→5-77補助制動灯」でも同様に
アクセス出来ます。